うちの近くの幹線道路が緩やかな坂になっています。
自転車を漕がなくても自然に進んでいくくらいの勾配のある坂です。
悪い話
歩道を下っていく自転車がものすごいスピードで、歩行者とぶつかりそうで危ない時がしょっちゅうあります。
先日、自転車の後ろ座席に4-5歳位の男の子を乗せたお母さんが自転車で坂道に差し掛かった時にこう言いました。
「〇〇(名前)、しっかり掴まっときーや!いくでー。
やっほー。」
男の子も”キャッキャ”言いながら喜んでいましたが、かなりのスピードで坂を下って行きました。
子どもはノーヘルだし、歩道には人がいるし、歩道の高校生は歩きスマホしているし。
幸い何事も無く走り抜けて行ってしまいましたが、前に歩いている人が急に横に動いたら事故は避けられないようなスピードでした。
見ているこちらがヒヤヒヤして嫌な気持ちになりました。
いい話
別の日ですが全く同じ坂での出来事です。
補助輪をつけた自転車に乗った4-5歳くらいの男の子が一人で坂を登っていました。
男の子は必死で自転車を漕ごうとしていますが、坂が急なせいで止まったまま前に進みません。
男の子は一人でしたが、20mくらい坂を登った先の交差点には、お母さんと7歳位のお姉ちゃんがそれぞれ自転車に乗って、男の子の方を見て待っていました。
すると男の子は
「ママのとこまで頑張るぞー、ママのとこまで頑張るぞー」
と言いながら漕ごうとしました。
私は健気さにウルっときて、後ろからがんばれーと言って軽く自転車を押してあげるとスーッと進んで坂をゆっくり登って行きました。
男の子がとても大きな声で「ありがとうございましたー」と言いました。
交差点ではお母さんが会釈をしてくれました。
とても温かい気持ちになりました。